近年アメリカやヨーロッパなどで爆発的人気の電子たばこ。
日本では認知度が高いとは言えませんが、フランスでは100万人の愛好家がいるそうです。
そんな、電子たばこですが、やっぱり実際のたばこより害はないのでしょうか?
電子たばこによる喫煙の影響とその害とは?
目次
「電子たばこ」とは?
ヨーロッパやアメリカなどで数年前から人気が爆発傾向にある電子たばこ。
ここ日本でも流行の兆しを見せていますが、電子たばことはいったいどうゆうものなのでしょう。
電子たばこの構造ですが主に3つの部品から構成されています。
「カートリッジ」と「アトマイザー」、「バッテリー」です。
①カートリッジ
カートリッジは別名「ドリップチップ」とも呼ばれていて、電子たばこを吸う際に口につける部分となります。
②アトマイザー
アトマイザーは「タンク」と「コイル」に分かれていて、タンクはリキッドをためておく場所で、コイルはタンクから送られてきたリキッドを加熱しミスト(蒸気)に変える部分となります。
③バッテリー
バッテリーは電子たばこを使用する際の電力を蓄える部品です。
頻繁に電子たばこを使用する場合は、充電が必要となります。
従来のタバコに含まれる成分
・タール/ヒ素/アセトアルデヒド
(発がん性物質)
・ニコチン
(依存症のもと)
・鉛・アンモニア
(タバコ臭のもと)
・エンドトキシン
(細菌などの微生物が作る物質)
・窒素酸化物
(気管支炎や肺水腫の原因)
・フェノール類
(ある種は殺菌効果あり)
電子タバコに触れる前に従来のたばこの成分を見てみましょう。
そもそもたばこは乾燥したたばこの葉っぱを燃やして、その煙を吸引します。
天然のたばこの葉由来の成分と600種類の化学物質(香料・結合剤・保存料など)が含まれているうえ、葉っぱを燃焼させることで発生する煙に含まれる化学物質は4000種類にものぼると言われています。
されには、そのうちの約200種類は致死性有害化学物質とされ発がん性物質は約70種類ほどあるそうです。
近年、日本でも、タバコの分煙化の問題がささやかれていますが、確かに大勢の人のいるところでタバコの煙を吐き出すのはある意味「テロ」と一緒なのかもしれませんね。
電子たばこに含まれる成分
・グアヤコール
(虫歯の治療に使われていたり、正露丸に含まれる。毒性は多少あると言われている。)
・エタノール
(酒類の成分。殺菌や消毒などによく使われる。)
・グリセリン
(毒性はほとんどない。)
一方、最近話題の電子タバコにはどのような成分が含まれているのでしょう。
電子タバコのリキッド成分を分けると主に2つに分けられるそうです。
それはプロピレングリコール(PG)とベジタブルグリセリン(VG)です。
①PGとは?
PGは主に化粧品、医療品、食品添加物などに多く使われていて、食品添加物を使った食品には必ずと言っていいほど含まれている成分で、これでもわかるように、人体への影響はほとんどないことが実証されています。
現在市場に出回ているリキッドの成分はほとんど「PG」を主成分としていて、吸った感じは煙が「VG」より少なめで甘みが強く味が濃いと言われています。
②VGとは?
VGとは植物性グリセリンのことを言います。
植物から抽出した成分なので人体には安全と言えます。
PGにくらべると甘みが薄いですが、煙は多めとなり、蒸気を吐き出す際の香りはVGのが良いと言われています。
香りを重視される方にはVGがおすすめですね。
電子たばこメリットデメリット
①電子たばこのメリット
やっぱりなんといっても、「健康を害するリスクの低減」でしょう。
ニコチン入りやリキッドが粗悪な電子たばこはたばこよりも危険な可能性があるそうですが、日本ではすでにニコチンを含んだ電子たばこの販売は禁止されています。
ですので、従来のタバコのようにニコチン依存症になる心配もありません。
また、副流煙による受動喫煙などの2次被害の心配もありません。
さらには、電子たばこの相場が5000円~1万ですが、一度購入すると繰り返し使えるため普通のタバコよりも経済的です。
②電子たばこのデメリット
電子タバコは最近出回ったばかりなので開発から歴史がまだ浅く品質の安全性が問題視されています。
一部の国では低価格な粗悪品が出回っていて有害成分による健康被害や本体の爆発などの事例も報告されているそうです。
以下にWHOによる電子たばこに関する報告書をまとめてみました。
(電子たばこに関するWHO報告書 2016年8月より)
1、喫煙より害は少ないかもしれないが、本当のところは未解明である。
2、禁煙に役立つかどうか、喫煙のゲートウェイとならないかどうかは相反する成績が出ており未解明である。
3、たばこ産業は、たばこ消費量の減少を食い止めるために電子たばこを利用する意図をもっている。
4、「禁煙と受動喫煙防止に貢献する」ためという口実で、電子たばこ販売をCSRの一環として進めている。
5、電子たばこエアロゾルへの暴露と、発火爆発事故を防止するために、禁煙の場所での使用を禁止するべきである。
あとがき
アメリカやヨーロッパなどで爆発的な人気の電子たばこ。
身体に害はなく経済的が売りなのですが、ここで気になることが。
近年、電子たばこによる健康被害が急増しているそうです。
アメリカの食品医療品局(FDA)には頭痛、咳、めまい、のどの痛み、鼻血、胸痛、アレルギー反応などの症状が報告されているそうです。
また同じFDAの報告によると電子たばこから、発がん性物質や人体に有毒な不凍液の成分などが検出されたとの情報も。
実際に、アメリカのシカゴやボストン、シアトルなどの約100都市、ニュージャージー、ユタ、ノースダコタなどの5州では電子タバコの規制が導入されたそうです。
ヨーロッパでもスペインは病院や学校などの公共の場での電子タバコの使用の禁止。
フランスでは広告や未成年への販売の禁止、公共の場での吸引禁止を検討中。
ドイツの健康教育センターの医師によると電子たばこも実際のたばこと同じほど人間に有害だと指摘。
実際に、WHOでさえ健康に害はないかと言われると「未解明」。
開発から日が浅い電子たばこ、まだまだ未解明な部分が多いようです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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