人によっては毎日かいているいびき。
そんないびきの意外な真実。
いびきがひどいと言われる人に知っておいて欲しい・・・
そのいびき、もしかしたら病気のサインかも?
目次
いびきとは?
いびきの歴史は古く平安時代の漢和字書「新撰字鏡(しんせんじきょう)」という書物に「いびき」の語が見られると言います。
そのため、いびきがいびきと呼ばれだしたのはもっと古い時代からだと思われます。
話は変わり、人はなぜ「いびき」をかくのでしょう?
昼間の起きている時間はかかないのに、なぜ、寝ている時間にだけいびきをかくのか?
それは、ズバリ!気道の広さに原因があります。
気道(きどう)とは肺に通じる空気の流れる通り道ですが、起きている時には気道は筋肉に支えられているので十分な広さが確保され、空気の流れもスムーズなのですが、寝ている時はと言いますと、横になっているために、気道を支える筋肉が緩んでしまい、そのため、重力の影響で舌が喉の奥に下がり、気道を狭くしてしまいます。
そのため、空気の通り道が狭くなりこの、狭い道を通る空気は周囲の粘膜を振動させるので、この振動が音となりこの音が俗にいびきと呼ばれています。
いびきの原因
(いびきをかきやすくなる原因)
①枕が高い。
枕が高いと寝ている際に顎が引けて首を圧迫し、そのため、気道が狭まるためにいびきをかきやすくなります。
②手を上げて寝る。
酔っ払いが寝ている姿を漫画などで描くと良く見られる姿勢。
なかなか、普段から、両手を上げて寝る人もいないかと思いますが、両手を上げることで顎が圧迫され、気道を狭くしいびきをかきやすくします。
③疲れている人。
人が疲れた場合、脳は疲労を回復するためたくさんの酸素を身体に取り入れようとします。
そのため、大量の空気が気道を通るためいびきが出やすくなります。
④鼻が詰まっている人。
鼻が詰まっている人は口で呼吸しようとします。
口で呼吸することで、気道をたくさんの空気が通り、いびきをかきやすくなります。
⑤アルコールを摂る人。
アルコールを飲むことで、筋肉が緩みます。
そのため、喉の筋肉も緩み、舌が落ち込みいびきをかきやすくなります。
⑥喫煙者
タバコを吸う人は喉の炎症を起こしやすく、そのためにいびきをかきやすくなります。
(いびきをかきやすい人の特徴)
①肥満気味の人
太り気味の人は喉や舌に脂肪がついているため気道が狭くなりやすく、そのためいびきをかきやすくなります。
②首が太く短い人
肥満気味の人と同じく、首に脂肪が多いため、脂肪のせいで気道が狭くなりやすくいびきをかきやすい。
③下あごが小さい人
下あごが小さい人は顎、舌、のど、その他周囲の筋肉が小さく舌の落ち込みによるいびきをかきやすくなります。
④中高年
加齢による、筋肉の衰えによりいびきをかきやすくなります。
いびきで怖い睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が停止(無呼吸)や停止に近い状態(低呼吸)が繰り返されることを言います。
一般的に一時間に無呼吸、低呼吸が5回以上認められるのが無呼吸症候群です。
呼吸が止まるたびに脳が覚醒されるため眠りが浅くなり、起床時の頭痛、日中の疲労感、集中力・記憶力の低下などの自覚症状を伴います。
無呼吸症候群が重症になった場合は、睡眠中に呼吸が止まることによる酸素の不足で、動脈硬化や不整脈の原因、また熟睡できないことによる血圧や血糖値の上昇、新陳代謝異常による肥満、結果的に生活習慣のリスクが高まり、高血圧、心臓病、糖尿病などの合併症を引き起こします。
無呼吸症候群の原因は、肥満、扁桃腺肥大、アデノイド、気道へ舌が落ち込む、舌が大きい、鼻が曲がっているなどがあります。
欧米では肥満でなる方が多い一方、日本ではやせ型の人が多いのが特徴で、日本人は顎が小さいという骨格の影響があると言います。
いびき対策
①鼻つまり解消
鼻づまりがある人は点鼻薬や手術などで鼻づまりを解消しましょう。
鼻からの呼吸が楽になることでいびきを改善します。
もし、これらで改善しなかった場合は睡眠時呼吸の検査を受けてください。
無呼吸症候群の恐れがあります、無呼吸症候群と診断された場合は無呼吸症候群の治療に移行します。
②肥満の解消
肥満の方は減量に取り組みましょう。
体重の5%を目標に減量しましょう。
③横向きで寝る
仰向けで寝ると気道がふさがりやすいため、横向きで寝ることを意識してみましょう。
④飲酒や喫煙はやめる
アルコールは筋肉を緩めます。
また、喫煙は喉の粘膜を痛めます。
そのため、飲酒や喫煙は辞めるように努力しましょう。
⑤寝室の湿度を保つ
乾燥した空気を吸い込むことで喉を痛めます。
そのことでさらにいびきをかきやすくなるため、空気が乾燥しやすい季節には寝室に加湿器などをつけ保湿に努めましょう。
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あとがき
知っているようで意外と知らないいびきについてでした。
古い昔から、かきつづけてきたいびき。
自分には全く気付かないのが厄介な奴です。
団体旅行などで多数の人に迷惑をかけたり、夫婦間の寝室が別室となり最悪離婚の原因ともなったりといいことが無いいびき。
無呼吸症候群以外でしたら、自分の努力で何とかなるいびきですので、気になっている方は、ダイエットや禁酒・禁煙などに取り組んでみてはいかがでしょうか?
また、自分は無呼吸症候群じゃないかと悩んでいる方は、即病院で診断してみてください。
無呼吸症候群は身体に悪いだけではなく、睡眠不足による交通事故なども引き起こすため、自分だけではなく、人の命も奪いかねません。
たかがいびき、されどいびきと言ったところでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。