昔、小学校などで宿題などを忘れるとよく先生に机の上に正座させられたものです・・・
かれこれ、時は過ぎましたが大人になっても正座する機会って意外におおいものです。
そこで、知っておきたい長時間正座していても足がしびれない方法と対処方法、日頃から気を付けておきたいことまで。
知っててよかった正座による足のしびれの治し方。
目次
正座をするとなぜ足がしびれるのか?
そもそも、なぜに正座をすると足がしびれてしまうのでしょう?
それは、正座そのものの姿勢に原因があります。
正座は足を折りたたみその上に自分の尻を乗せる姿勢ですがこの状態を長時間続けると足が圧迫され足の血流が悪くなることがしびれの原因です。
さらに、正座の姿勢が正しくない場合、これに拍車がかかりしびれてくる時間が早くなる恐れがあります。
正しい正座の姿勢とは?
足がしびれにくくなる為にも正座の正しい座り方をマスターしましょう。
(正座の正しい座り方)
①座るときに、膝の頭をぴったりとくつけずに少し離して座りましょう。男性の場合はこぶしが入る程度、女性の場合は手の指が三本入る程度を目安にしてくださ い。
②足首を直角に近く曲げて、両方の足先を内側に円を描くようにし、土踏まずのあたりにお尻を収めるように座ります。
ここで注意してほしいのは、足の甲を両方床にペタリとつけて座ると足首が一番伸びた状態になります、この状態だと両足がしびれやすくなってしまうため、片方の足の甲をもう片方の足の裏に重ねる形で座ってください。
③背筋をスッと伸ばしましょう。
背筋を伸ばすことで上半身の重さを足全体で支えることができるため圧迫感が減少されしびれにくくなります。
足がしびれてきたときの対処方法
正しい座り方をしていても、長時間正座をしていると誰でも足がしびれてきます。
そんな時にはお尻を浮かせ上半身の重さを左右どちらかに動かし空いた足を休ませてあげましょう。
また、足の甲の重なり方を時々右左変えてみましょう。
足の指先はなるべく座布団の端におき足先だけでも圧迫を避けるように座りましょう。
それでも、足がしびれてきた場合は、足の人差し指と親指をじゃんけんのチョキのような感じにしてぐっと逆方向に反らしてみてください。
結構、効果的です。
足がしびれないために日頃から注意しておきたいこと
最初の項でお話ししましたが、足のしびれの原因は足に上半身の重さがかかり、足の血流が悪くなる為です。
ですので、日頃から気を付けておきたいのはズバリ体重の管理。
体重が重い人ほど足が圧迫されるためしびれやすくなります。
また、足自体も筋力が少ない人ほどしびれやすいため、日頃からウォーキングやジョギングなどで、足に筋肉をつけるようにするのも大事です。
どうしても長時間正座しなければならない場合には
どうしても長時間正座を要求される場合や、足のしびれやすい方は「正座用の椅子」というものが売ってありますので使用してみてください。
ネット通販や仏具屋さん家具屋さん百貨店などで販売しているそうです。
足のしびれで醜態を晒すより思い切って便利グッツに頼るのもありだと思います。
無理をせずに道具に頼りましょう。
正座椅子 折りたたみ 携帯用 PATATTO SEIZA 折りたたみ式正座椅子 全2色(黒)
まとめ
①足のしびれの原因は自分の体重によって足が圧迫され血流が悪くなる為。
②正しい正座の姿勢を保つことで足にかかる圧迫を減らすことができる。
③足がしびれてきたらコマメな重心移動。
④足の親指と人差し指をチョキの形で反らすと効果的。
⑤正座を長時間続けるためにも日頃からの体重管理と足を使った運動を心がける。
⑥どうしてもつらい場合には「正座用の椅子」を購入。
あとがき
日本人の伝統文化である「正座」ですが。正座とはもともと、神道での神、仏教で仏像を拝む場合や、征夷大将軍にひれ伏す場合にのみ取られた姿勢であったそうです。
つまり、人が神にひれ伏すような感じでしょうか。
神事などに用いられてきた「正座」ですが、これが一般的に広まったのは江戸時代からだと言います。
江戸時代初期、江戸幕府が礼儀作法に小笠原流礼法を採用、これが参勤交代の制度であちこちから集められた大名たちが全員将軍に向かって正座をすることがきめられた。
この、儀礼を各大名が地元に戻ったときに広められたため日本中に広まったと言います。
また、畳が庶民にも普及し始めたのも江戸時代でありこれも「正座」を広めた大きな要因だと言われています。
つまり、結構昔から人は正座による足のしびれと向き合ってきたと言えますね。
儀礼や礼儀をおもんじる日本人、機能性より形の美しさにこだわる日本人であればこその正座。
正座による足のしびれも日本の伝統文化なのかもしれませんね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。