禁煙を始めて60日・・・
長かったようで、長かったこの2か月間。
いまだに、タバコを吸いたいと思う事はしばしばあります。
思えば、平成7年あたりから吸い始めたので、平成30年で喫煙歴は23年。
私の中の「平成」はまさにニコチンと共に歩んだと言ってもいいでしょう。
そんな「平成」も今年で終了。
それを機に、タバコともサヨナラしようと「禁煙」を決意したのが60日前の11月でした。
まあ、それだけではなく、40も半ばを過ぎて、あちこち身体に不調をきたしていたし、老いゆく細胞たちを元気にして若々しくいたいと思ったことも禁煙の理由。
今まで、空気のように吸っていたタバコ。
私が60日間禁煙をしてみて、良かったことと悪かったこと。
目次
禁煙前の準備は抜かりなく!
20年以上吸ってきたタバコ。
さすがに、20年も吸っていると何度か禁煙にチャレンジしたこともなくはありません。
ですが、そのたびに挫折していました。
今思うと、それはいつも突発的に始め、いずれの場合も準備や心構えが不足していました。
今回は、そんなことが無いように十分に準備して、挫折しないように心がけました。
私が禁煙を始めるにあたって用意したものは
「禁煙ガム」
これは、ニコチンをガムに練りこんでいて、ニコチン不足によるストレスを軽減できるというもの。
ガム1個につき2mgのニコチンが入っているそうです。
タバコは肺からニコチンを吸収しますが、ガムの方は胃から吸収するのでゆっくりと脳へ到達するそうです。
始め食べた時は「ピリッ!」と言うニコチンの苦みを感じます。
このガムはニコチンが入っているため、食べすぎはあまり良くないという事です。
ニコチンが入っているせいで、このガムがやめられないという相談もyahoo知恵袋にありました。
「電子タバコ」
近年の電子タバコの種類の多さと言ったら。
電子タバコにはニコチンが入ったものはもちろんですが、入っていないものもあります。
禁煙する場合はニコチンが入っていないものを必ずチョイスしてください。
電子タバコのいいところは「吐いた煙が目に見える事」(実際は煙ではないのですが)このことは禁煙をするうえで重要。
煙を吐き出すことは、タバコを吸っていると誤解させ、精神を安定させてくれます。
さらに、いろいろな味のカートリッジがあるので、好みの味を見つけることも楽しみとなります。
「禁煙アプリ」
スマホをお持ちの方は「禁煙アプリ」を導入しましょう。
大体の禁煙アプリは1日にどれくらいのタバコを吸ってきたのか?そのタバコのタールの量は?ニコチンの量は?1箱の金額?などなどのデータを入れることで禁煙日数×それらの量を一目で見られるようにしたものです。
禁煙日数と時間、摂取しなかったニコチンの量、禁煙して浮いた金額などがいつでも確認できるためモチベーションに維持に役立ちます。
「封を切っていないタバコ」
禁煙をする際、持っていたタバコやライターを全部捨てる。
と言う方が大多数だと思います。
実際、人の話やブログなどを見るとタバコを視界から消すという方が多いです。
ですが、私の場合はちょっと違って、封を切らないタバコを常に傍らに置いておきました。
何故かと言うと、タバコをいつでも吸える状態にて置くことで精神的なストレスを感じないようにするためです。
もしも、タバコを禁煙と同時にまったくなくしてしまったら、いつも傍らにあったものがなくなると精神的に不安を感じ(喫煙歴にもよるかと思いますが)それがストレスとなりタバコの欲求が増大してしまうと思ったからです。
いつでも吸える状態は危険なような気もしますが、私の場合は肩の力がぬけて禁煙が始められたので、今ではこれはこれでよい方法だったと思っています。
禁煙を始めて1週間はしんどい
やっぱり、というか・・・覚悟はしていたのですが、最初の1週間はしんどいです。
よく、禁煙は「3」の付くのがしんどいと言われます。
3時間、3日目、3週間目、30日目、3カ月目・・・・・
特にひどいのが3日目。
ニコチンが全身からなくなるには禁煙をして3日かかるそうです。
つまり、ここが禁煙の成否を握るピークと言っても過言ではありません。
3日が過ぎて、1週間がたつと、徐々にではありますがタバコを欲しがる欲求が薄れてきます。
禁煙をして良かったこと
①呼吸が楽になる。
タバコを吸っていた頃は、階段を上り下りするだけで息がきれてゼイゼイ言っていましたが今では全く息が切れません。
②眠りが深くなる。
呼吸が楽になることと関係しているのですが、日々の睡眠が改善されました。
寝つきが良くなり、次の日に疲れを感じないようになりました。
③健康意識が高まる。
身体を動かしても息が切れづらくなるため、運動をすることを意識し始めます。
運動をすることで自身の健康意識がたかまり身体に気を付けるようになりました。
④ビールや炭酸系のお酒が美味しくなる。
禁煙すると口内や歯についたヤニが落ちるため、食事が美味しくなるという話はよく聞くかと思いますが、私の場合食事はいつも通りの感覚でした。
ですが・・・禁煙して喉への刺激が無くなったせいなのかビールや炭酸系のお酒が美味しくなりました。
喉へしみこむ感じは喫煙時よりも増大されたように思います。
⑤お金が貯まる
以前私が吸っていたタバコは1箱460円で1日1箱吸っていました。
つまり、禁煙をすることで1日460円浮く計算になります。
さらに、タバコを買わなくなることで、コンビニによらなくなり、無駄な買い物が無くなりお金が貯まります・・・・と、なるのですが、最初の1カ月は禁煙ガムや電子タバコの初期投資がかさむためトントンかと・・・・ですが、徐々にそれらの投資も無くなるためいずれはお金は貯まっていきます。
⑥口臭が気にならなくなる
タバコを吸っていたころは絶えず口からヤニ臭さを放出していました。
禁煙を始めて最初のうちは、ガムを大量に絶えず噛んでいるため、唾液の分泌もよく口臭は全く気にならなくなりました。
⑦集中力が高まる
タバコを吸っていたころは1時間くらいで集中力が途切れ、喫煙室に向かっていました。
ですが、今では2時間や3時間くらいは集中して物事に取りくめるようになりました。
禁煙をして悪かったこと。
①時間があまる
いままでタバコを吸うことで費やしてきた時間。
単純に1本5分と考えて1日で会社内で数本数は私の場合15本くらい。
5分×15本=75分=1時間15分
この時間が丸まる禁煙をすることで余って?しまいました。
今までは休憩時間にタバコを吸っていたのが、休憩時間に手持ち無沙汰になり何をやっていいのかわからなくなります。
②晩酌におつまみが必要になる
喫煙者の場合お酒とタバコは一心同体。
お酒を飲むとタバコが吸いたくなります。
これが、禁煙をするとお酒を飲むときはお酒だけになりなんとも口がさみしくなり、おつまみを欲しがります。
おつまみに高カロリーのモノを選択すると体重が・・・・
③喫煙者の臭いが気になる
タバコを吸っていたころは全く気になりませんでしたが禁煙をすることで喫煙者のタバコの臭いが気になり始めます。
自分もこんなに臭っていたのかと驚きました。
特に喫煙所の臭いと言ったら・・・人って変わるものですね・・・
④社内の情報に疎くなる
これは喫煙所に行かなくなるため人との交流が激減することで情報に疎くなります。
今考えると喫煙所は最適な情報交換の場所だったんですね。
あとがき
60日を過ぎた今でも禁煙は継続中です。
ですが、お酒の席やパチンコ屋などに行った際はやっぱり吸いたくなるのも事実。
禁煙者はタバコを吸う夢を見るという話はよく聞くと思います。
私もタバコを吸っていたころは、吸いたい衝動が溜まり過ぎて「うまい一服」の夢を見るんだろうな・・・とぼんやり考えていましたが、実際禁煙を始めて自分もタバコの夢を見た際、これが全く違うものだとびっくりしました。
私の見た夢とは、「間違ってタバコを吸ってしまった!!どうしよう!!!」とびっくりして目覚め、夢だと解って安堵するというものでした。
最初に考えていたものとニアンスがまるっきり違うんですね。
これには驚きました。
たかが60日間禁煙しただけでこれだけ生活や気持ちが違ってきましたが、肺がまともになるには15年くらいかかるそうです、いまさらながら喫煙の代償大きさが身に沁みます。