冬場によくニュースなどで見る雪降る寒い中、滝に打たれる人々。
見ているだけで、寒くなりそうなあの修行は一体なんなの？
水行で得られる驚きの効果とは？
目次
水行とは？
水行とは密教や修験道、神道の修行の一つで滝に入って行う修行のことで、滝行（たきぎょう）と呼ばれることもあります。
冬場の寒い時期に行われるため厳しい精神修行だと言われています。
滝の水の冷たさや、その衝撃は想像を絶し、その中でただ一心に精神統一を行うことで、自身の弱い心と向き合い気合を入れることで強い精神力を手に入れ自然と一体化し、さらに苦行を乗り越えたという達成感を手に入れることができます。
精神的に身を清めたい、精神的に強くなりたい、心身ともに強くなりたい、自分に自信を付けたい、自然と一体化し自分を見つめなおしたい、弱い自分を変えたい、という方にお勧めです。
水行のやり方
①着替えを行います。服は行衣と呼ばれる白装束が一般的。
②滝に向かって礼を行います。
③真言や経、祝詞を唱え、修派によっては九字を切り気合を入れます。
④滝の前にすすみ身体を水につけます。
⑤滝つぼに入り気合を入れ、滝の冷たさと衝撃に耐えます。
⑥徐々に水の冷たさと衝撃を感じなくなり苦痛から解放されます。
⑦滝から出て身体を拭き、身を温めます。
水行の効果
①心を「無」にする。
何かと騒がしい現代、人は常に何かのストレスにさらされて生きています。
滝に打たれ精神を統一することで、日ごろの雑念も滝の水で洗い流され心に静寂が訪れます。
②自然治癒力を高める。
自然に生きる生き物たちには、極限状態における時に出る力、野生の能力として自然治癒力と言うものをもっています。
人は滝つぼで滝に打たれていると最初はそれがストレスとして感じられていたものが徐々にすっきりとした気分になると言います。
これは、滝で打たれている人に自然治癒力が目覚めたからにほかなりません。
つまり、水行には自然治癒力を高める効果があります。
③弱い自分とおさらば。
滝に向かった時、「冷たそうだ」、「痛そうだ」、「寒そうだ」などと誰しもが思うはず。
つまり、今、向き合わねばならないのは、滝ではなく弱い自分自身だという事に気づくはず。
そんな、弱い自分は、滝の流れとともに自分の身体の中から追い出しましょう。
水行を終了した時、今までと違う自分に気づくはずです。
④欲望や煩悩を洗い流す。
「出世」、「権力」、「金」、「女」などなど、人の欲望は人それぞれ。
人は、あらゆる「欲望」や「煩悩」にまみれて生活しています。
それは、大きな自然から見ればとても小さなことでしかありません。
水行を行い滝に打たれることでスピリチュアルなパワーを補充し、雑念や邪念、欲望や煩悩を追い出し、身体と心のデトックスを行いましょう。
⑤寒さに強くなる。
寒さに対抗するため、赤血球が増大し酸素量（熱量）が増え寒さに負けない体になります。
また、体表血管が拡張して血流が活性化されます。
血流が良くなることで血液の濃度に変化が見られ内臓器官を強くします。
水行をおこなえるお寺
七宝瀧寺（大阪府）http://www.inunakisan.jp/
高尾山薬王院（東京都）http://www.takaosan.or.jp/suigyo/
臼杵山 真言宗 総本山 天光寺（東京都）
静山荘（東京都）http://www.seizan.gr.jp/syugyou.htm
天台寺門宗 大乗院（神奈川県）http://daijouin.jp/takigyou
水行グッズ
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まとめ
・水行は密教や修験道などの修行の一つで厳しい精神修行である。
・滝に打たれることで精神統一を行う。
・心と体を鍛える。
・滝に打たれることで弱気な心を追いだすことが出来る。
・寒さに耐えるため自然治癒力が高まる。
・体中の血行が良くなるため内臓器官の改善にもつながる。
などなど、その効果は計り知れないものがあります。
ただ、気を付けてほしいのは、誰でもそうなるわけではなく、現状の自分と対話し、自分なら出来ると判断した場合のみ行ってください。
風邪気味だったり、前の日に過度の飲酒をした場合などでは、危険を伴います。
興味を持った方はぜひチャレンジしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
