目次
序章
「禁酒」・・・それは酒飲みにとって意味不明な言葉。
この世にそんな言葉が存在するのかと・・・三蔵法師が目指したという「天竺」のような、実在するのかしないのか存在するのかしないのか・・・雑誌「ムー」に書かれている記事とイコールで結ばれる言葉。
グラスを傾けながら
「禁酒・・・そんなの幻想だよ・・・」
とにやりと笑い、目は虚ろにして遠くを眺める。
20代のころから40代後半の今までアルコールを飲み続けてきたこの私。
アルコール飲料とは四半世紀のお付き合い。
つい最近の酒量は
ビール500を3本に350を1本。
2リッターの量を1日も欠かさず摂取。
その賜物が
去年(2018年10月)の健康診断の結果。
肝機能と尿酸が「精密検査を必要とします」とのこと。
ちなみに数値は
(肝機能)
GOT(AST) 38U/l
GPT(ALT) 68U/l
γーGTP(γ-GT) 379U/l
(尿酸)
8.4mg/dl
(医師のコメント)
肝機能障害、高尿酸血症が認められます。
「・・・・・⁇!!」
ちなみに、私は現在46歳男性。
つまるところ立派な「おっさん」。
30代の頃であれば
「いやーーー飲みすぎちゃったかな」
などと、自分の不健康を周りに自慢げに語れましたが・・・
今は違う!!!
年々老いゆく自分の細胞を肌で感じるこの頃。
この辺で気合を入れなおさなくては!
と、いまさら決意。
三蔵法師かコロンブスか、まだ見ぬ「禁酒」の大陸目指して過酷な旅を始めることを決意しました。
現状の把握
医者に行くのもめんどくさいし(この時点でやる気を疑われそうですが)、とりあえずネットにて現状を把握。
(肝機能基準値)
●GOT(AST)
11~40が正常値
100以下
ウイルス性慢性肝炎、肝硬変、肝細胞がん、脂肪肝で多くみられる数値です。自己免疫性肝炎、薬物性肝炎、閉塞性黄疸の可能性もあります。
100~500
ウイルス性慢性肝炎で多くみられる数値です。自己免疫性肝炎、急性アルコール性肝炎、薬物性肝炎、脂肪肝、肝炎ウイルス以外のウイルスによる急性肝炎、閉塞性黄疸、原発性胆汁性肝硬変、心筋梗塞、筋肉疾患、溶血性疾患の可能性もあります。
●GPT(ALT)
6~43が正常値
100以下
ウイルス性慢性肝炎、肝硬変、肝細胞がん、脂肪肝で多くみられる数値です。自己免疫性肝炎、薬物性肝炎、閉塞性黄疸の可能性もあります。
100~500
ウイルス性慢性肝炎で多くみられる数値です。自己免疫性肝炎、急性アルコール性肝炎、薬物性肝炎、脂肪肝、肝炎ウイルス以外のウイルスによる急性肝炎、閉塞性黄疸、原発性胆汁性肝硬変などの可能性もあります。
●γ-GTP(γ-GT)
男性80以下、女性30以下
アルコール性肝障害、薬物性肝障害、慢性肝炎、脂肪肝で多くみられる数値です。肝硬変、肝がんの可能性もあります。
100~200
アルコール性肝障害、薬物性肝障害、慢性活動性肝炎で多くみられる数値です。肝硬変、肝がん、脂肪肝、胆道疾患の可能性もあります。
200~500
アルコール性肝障害、閉塞性黄疸、肝内胆汁うっ帯で多くみられる数値です。慢性活動性肝炎の可能性もあります。
●尿酸
7.0mg/dl以下
との事。
う~ん、やばっ!見事に基準値を超えています。
γ-GTPなんて基準値の7倍以上とは・・・この年齢で・・・笑えない笑えない。
素人でもわかるアルコール、つまるところビールの飲みすぎ。
肝硬変と痛風が手招きしているのがはっきりと見えます。
禁酒による禁断症状とは
今まで絶やすことが無く飲み続けてきた美味しいお酒ちゃん。
いきなり、一滴も飲まなくなったらどうなってしまうのでしょう?
気になる、禁酒による「禁断症状」とは?
引用元:http://alcoholic-navi.jp/understand/condition/pathology/
これを見ると、ピークは2度ある模様。
1回目は20時間後、そして2回目は大体75時間後くらいか・・・
タバコの時と同じで3日目がきついと・・・
「幻覚」や「著しい見当識障害」などおどろおどろしい語句がならんでいるな・・・ほんとにお酒やめて大丈夫なのだろうか?
始める前から及び腰の自分を感じる。
大いなる目標
物事を始めるうえで大事になるのが「目標」。
目標があるから頑張れる。
そこで掲げた目標は
①肝機能の数値を基準値まで下げる。
②尿酸値の数値を7以下に下げる。
③体重を減らす。
この3項目が大きな目標。
この大いなる目標を掲げ孤独な禁酒という戦いに足を踏み入れるとしましょうか。
禁酒実戦記
禁酒1日目
1日目は気合も入っているせいか、順調そのもの。
三ツ矢サイダーの強炭酸の500を2本飲んで気持ちを紛らわせる。
身体的にも精神的にも異常はなし。
禁酒2日目
今日も気合が入ってますね。
今日は各メーカのノンアルビールを買ってみました。
アサヒ「ドライゼロ」はカロリーゼロなんですがプリン体が0~1.0mg入ってます。
キリン「ゼロイチ」、こちらはカロリーが9kal、さらに糖質が2.0g、プリン体が0~2.3mg入ってます。
続きまして、サントリーの「オールフリー」こいつはほとんど何も入っていません。
成分表を見ると「水」?と言う感じ。
ですが、この中で一番おいしいと感じたのは「オールフリー」でした。
まあ、ノンアルらしいケミカルの味みたいなものがあるにはありますが、冷やして飲めば気になりません。
禁酒3日目
やっぱり、寝つきが悪い感じ。
布団に入ってもなかなか寝付けません。
さらに、慣れない生活で禁酒しているにもかかわらずどこか身体の調子が悪いような気も。
まあ、「禁酒」も「禁煙」と同じで3日目が一番つらいというからね。
今のところ、「手の震え」、「発熱」「イライラ」などの禁断症状のようなものは見られません。
禁酒4日目
今日はきつい・・・
何がきついかって、仕事中も頭の中にキンキンに冷えてジョッキに汗をかいたビールがちらつく(これを書いているのも辛い)。
喉が刺激を求めている。
脳細胞がストレスを処理しようとアルコールを求めている。
アルコールへの強い欲求。
くじけそうだ。
今日は早く寝ることにしよう。
眠ってしまえば後は時が勝手に過ぎてくれるはず。
禁酒5日目
まだ5日目か・・・
アルコールの欲求はまだ収まりません。
ですが、感じたことが1つありました。
それは、「怖い夢」や「気持ち悪い夢」を見なくなったかな・・・
今見る夢はバイクに乗って疾走する夢や気持ちよく走っている夢などさわやかな感じの夢を見るようになりました。
まあ、一概に禁酒しているせいとは言えませんが。
変わった事と言えばそれくらい。
禁酒6日目
今日も相変わらず「オールフリー」を飲む。
そして、新たに、ノンアルのサワー系サントリーの「のんある気分 DRY」を購入。
まあ、飲めますね。
さらに、これには食後の血中中性脂肪の上昇を抑える「難消化性デキストリン」なるものが配合されているそうで・・・酎ハイやサワーを飲んでいた方にはお勧めですね。
体調の方はあまり変化なし。
ただ、ため息の回数は減ったような気がしますね。
あるブログで読んだが、禁酒の効果は2週間たたねば解らないそうです。
1週間でも13日でもダメ、14日経った日に実感できるものだと・・・
う~ん・・・まだ1週間もたっていないだよな・・・・
禁酒7日目
今日で祝1週間。
自分ながらよくここまでもったものだ。
こころなしかノンアルも美味しく感じます。
体調は依然として変化はなし。
体重も減ったような感じなし。
ただ、体脂肪率は減少傾向かも
本来であれば今までのビールや酎ハイからの摂取カロリーが無くなったことを考えればもうちょっと体重は減ってもよさそうなものですが、これってやっぱり年のせいなのでしょうか?
つづく・・・多分