年齢とともになくなってきたと感じることが多い「男の自信」。
そんな「男の自信」「男の活力」を取り戻そう。
男ならだれでも気になるEDのこと。
目次
男の活力が減退する原因
一般的に男の元気がなくなってくるのは男性ホルモンの分泌量が加齢とともに下降するからだと言われています。
男性の場合の性欲は25歳をピークに前後5年間が最も強いと言われ、30歳を過ぎたあたりから下降していくそうです。
さらに、ストレスなどによってこの男性ホルモンの分泌量は減少すると言われています。
この男の活力がなくなった状態のことを日本での病名を「勃起障害」または「勃起不全」などと呼び一般的にこれらの「勃起機能の低下」のことをEDと呼んでいます。
日本の勃起不全(ED)の状況
1998年に男性を対象として行われた調査によると
「成人男性の4人に1人」
にEDの症状がみられたと言います。
中等度ED「たまに勃起、性交中勃起は維持できる」と
重度ED「勃起せずに性交不能」の日本人男性は(成人)は約1130万人だったそうです。
年齢別にみると、驚くべきことに40歳代の5人に1人、50歳代の2.5人に1人、60歳代の1.7人に1人が中等度以上のEDという事になります。
日本ではEDは意外と身近な病気なのかもしれません。
勃起不全(ED)の原因
①加齢による男性ホルモンの分泌の低下
②精神的な自信喪失や不安
③慢性の疾患や過去の病気
④薬などの副作用
⑤事故などによる中枢神経の遮断
上記に示したように勃起不全(ED)の原因はさまざまです。
病気でいうと、糖尿病や高血圧、高脂血症などの生活習慣病の人などは血管に大きな負担をかけているため、動脈硬化が進行している場合があり、結果としてEDが起こりやすくなります。
また、肝臓や腎臓などの慢性の病気にかかっても精力の減退につながりますので、そういった場合には病気を治すことが先決です。
病気が良くなれば生殖能力も回復します。
精神的なストレスなどは神経の性的な興奮がペニスに伝わらないためにEDが起こりやすいと言われています。
過度の飲酒や喫煙などもいけないようで、飲酒の場合は体内にアルコールが蓄積されると男性ホルモンを分泌するのに必要なビタミン・ミネラル・亜鉛などが過剰に消費され、これらの栄養素が消費されることで男性ホルモンが減りEDにつながります。
喫煙の場合は喫煙により血流が阻害されるためです。
タバコに含まれるニコチンが血管を収縮させ血流を悪くさせます、血流が悪くなると男性器の内部の海綿体まで血液が十分に行き渡らずに勃起機能に障害をもたらします。
EDとファストフードの関係
忙しい男性にとって気軽に食べられるファストフードは強い味方ですが。
この、ファストフードや加工食品は何と精子を弱らせてしまうんですね。
最近の研究ではファストフードに多く含まれるトランス脂肪酸やコレステロールが、精子数や精液量の減少を招くことが解っています。
総菜や揚げ物、カップ麺などの「コンビニ食」も男性ホルモンの合成に必要な亜鉛が含まれず、また、ハムやスライスチーズなどの加工食品に使われる添加物などは亜鉛の吸収を阻害する働きがあるので男性ホルモンの生成を抑制します。
できれば、なるべくこれらの食品はとらないようにしましょう。
男性機能をアップさせる栄養素と食品
①亜鉛
亜鉛は精子を作ったり、生殖機能やホルモン合成に必要な栄養素です。
不足すると性欲減退や疲れやすさ、うつにもつながると言われています。
この亜鉛を多く含んだ食材として「カキ」、「ココア」、「アーモンド」、「抹茶」、「海苔」、
「牛の赤身」、「干しエビ」などがあります。
②タウリン
タウリンはよく栄養ドリンクなどで眼にしますが、効果としては肝臓に貯まった中性脂肪を出すなどの肝機能を高めたり動脈硬化や高血圧などにも効果があると言われています。
このタウリンが不足すると男性由来の不妊症になるともいわれています。
タウリンを多く含んだ食品として「イカ」、「タコ」、「ハマグリ」、「スルメ」「魚の血合い」などがあります。
③アルギン
アルギンは一酸化窒素を生産します。そのことによって、血管が拡張されて血流がよくなる効果があります。
また、成長ホルモンの分泌を促進させたりします。
精液の80%の成分がこのアルギンだそうです。
このアルギンを多く含む食品として「大豆」、「高野豆腐」、「ナッツ」、「ゴマ」、「オートミール」などがあります。
④ムチン
ムチンは肝臓、腎臓の機能を高めます。
たんぱく質の吸収を助けて疲労の回復させたり、食物繊維の働きで血液をサラサラにしたりします。
このムチンを多く含む食品として「山芋」、「オクラ」、「納豆」、「モロヘイヤ」、「ナメコ」などがあります。
⑤アリシン
アリシンは特にニンニクに含まれています。
疲労回復や抗酸化作用、血液改善効果が知られています。
また、臭気成分が強く、精力をつけ、興奮作用があります。
このアリシンを多く含む食品として「ニンニク」、「ネギ」、「ニラ」、「アサツキ」、「ラッキョウ」、「タマネギ」などがあります。
適度な運動
筋肉に刺激を与えることで男性ホルモンが消費されます。
男性ホルモンが消費されることでからだは普段よりも多く分泌しようとします。
1日30分の早歩きを週に4回、もしくは同等の運動習慣のある男性は、そうでない男性に比べて65%EDのリスクが低いことが解っています。
ジョギングなどの「有酸素運動」やマシンなどを使った「筋トレ」なども効果があるようです。
太ると男性ホルモンの分泌量は低くなります。
あとがき
EDは日本では身近な病気だったんですね。
人口の減少の原因はここにもあったようです。
男性ホルモンの減衰は加齢とともにと書きましたが、これを否定している研究者も多いと言います。
規則正しい生活と適度な運動はなんの病気にも効果があること。
これが、やっぱり人間には必要なんですね。
年をとっても、いつまでも若々しくいたいものです。