近年よく聞くようになった「ゲリラ豪雨」。
都市部だけではなく最近では非都市部でも降るように
そんな危険な「ゲリラ豪雨」の原因と対処法。
●ゲリラ豪雨とは?
ゲリラ豪雨(ゲリラごうう)とよく言いますが、この言葉には明確な定義はないそう
です。
実は気象庁の予報用語ではないようで、とても曖昧な言葉。
いったい誰がネーミングしたものでしょう?
2008年の新語・流行語大賞トップ10に選ばれているところを見るととうやら2008年からマスコミがしゃべりだしたようです。
明確な定義がない言葉ですが、一般的に予想が極めて困難で、積乱雲の急速な発達による突発的で局地的な集中豪雨を言いうようです。
ゲリラ豪雨は、激しい雨が1時間以上にわたって降り続き、大きな災害をもたらす恐れが
あります。
都市部でよくゲリラ豪雨が発生する理由として、ヒートアイランド現象との結びつきがあります。
ヒートアイランド現象とは、都市部は非都市部にくらべ気温が高くなりやすい現象のことで、気温が高くなると水が蒸発しやすくなりますので、雨が降る環境が整いやすくなります。
その現象によって、ゲリラ豪雨が都市部でよくみられるようです。
画像引用:http://j-town.net/tokyo/news/localnews/211513.html…
●ゲリラ豪雨による被害
まず、都市部での被害ですが、交通機関の麻痺があります。
大雨によって地下街に浸水することによって地下鉄が動かなくなり、それによって電車やバスなどのダイヤが乱れ、この交通機関の麻痺により都市機能が失われ、帰宅難民などが多数発生します。
非都市部で最も注意しなければならないのが、河川の氾濫と土砂災害です。
ゲリラ豪雨は短時間に大量の雨がふるので、河川の水嵩が上がり氾濫する危険性が非常に高いです。
また、地盤が弱い急傾斜地などは土砂災害の危険が高まります。
画像引用:https://twitter.com/hashtag/%E6%B2%B3%E5%B7%9D%E5%…
●ゲリラ豪雨の予兆
①天気予報で「所によりにわか雨」「大気の状態が不安定」「大雨、落雷、突風、竜巻、雹(ひょう)」のキーワードが出たら要注意。
②防災気象情報で「大雨・洪水警報」「大雨・洪水特別警報」「周辺や川の上流で大雨」
③川の水嵩が急に増えてきたり、濁ったり、木の葉や枝、ゴミなどが大量に流れてくる。
④雷鳴が聞こえたり、雷光が見えたりする。
⑤ヒヤッとした冷たい風が急に吹き出す。
⑥大粒の雹(ひょう)や雨が降り出す。
⑦黒い雲が広がり急に暗くなる。
画像引用:http://treasurehouse-of-knowledge.com/archives/797
引用:https://youtu.be/4MULi2eI3b4
●ゲリラ豪雨に遭遇してしまったら
(街の中)
短時間に大雨が降ると排水機能が追い付かず地下に浸水するので、地下街や地下鉄の駅、または地下駐車場にいる場合は速やかに地上へ上がりましょう。
また、道路などのマンホールや側溝の蓋なども大量の水により外れてしまっている場合があるので、足元が見えない場合は水が引くまで道路上を歩くことは避けましょう。
画像引用:https://www.youtube.com/watch?v=Kmo5pBW6VZE
(運転中)
一般的に車が走行可能とされている水深は、ドアの下端、つまりはクルマの床面が浸からい程度とされています。
そのため、冠水している場所は避けてください。
また、周囲より低い位置にある道路は通らないようにしましょう。
もしも、クルマが浸水してしまった場合ですが、クルマのドアは浸水による水の水圧によって開きにくくなったり開かなくなったりします。
この場合にはパニックにならないことが重要。
「落ち着いてシートベルトを外し、窓を開けて脱出」
「浸水が進み窓からの脱出するのが難しい場合には、胸から首のあたりまで浸水するのを待って、ドアロックを解除して足でドアを蹴り開けて脱出」
画像引用:http://with-car.com/%E8%BB%8A%E3%81%A8%E5%85%B1%E3…
(河原や渓流にいる場合)
川の上流でゲリラ豪雨が発生した場合は急激に水嵩が上昇します、さっきまで穏やかだった川がわずか10分程度で濁流に変わることもありますので、増水警報が出た場合は速やかに避難行動をとりましょう。
画像引用:https://www.youtube.com/watch?v=wo_W6yMuYrU
(低体温症に気を付ける)
急に大量の雨により身体が濡れてしまうと低体温症になる危険があります。
低体温症になると体の震えや歩行困難などといった症状が現れ、さらに体温が下がると錯乱状態になる場合があるそうです。
早い段階で衣服を着替え、温かい物を飲んだり、着込むなどをして身体全体を温めましょう。
画像引用:http://www.hdrank.com/val/ame/%E6%B4%8B%E6%9C%8D%E…
●まとめ
周りが急に暗くなってきたら、ゲリラ豪雨のサインです。
そんな時は速やかに、地上の頑丈な建物に避難するようにしましょう。
また、河の付近でレジャー中であっても、川の水が濁ってきたら、上流でゲリラ豪雨が降っている場合があります、直ちに避難しましょう。
ゲリラ豪雨は予測が難しいものですが、たえず、気象情報に気を付けていることが重要なのかもしれません。
画像引用:https://wanchan.jp/osusume/detail/5772