禁煙を始めて1年が経過。
月並みな言い方ですが、長かったようで短かったこの1年。
1年も禁煙をすると、もはや「禁煙」をしている実感すらなくなるくらいタバコを欲しなくなります。
だけど、いまだにタバコを吸う夢は見ちゃったりします。
禁煙を1年継続してみての感想を書いてみました。
禁煙の効果 1年禁煙してわかった事。
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1年を振り返ってみて
今まで何度チャレンジしても1週間も続かなかった「禁煙」。
今回は何とか1年継続することが出来ました。
以前のブログにも書いていますが、今回は準備をしっかりとしたことが大きかったと思います。
タバコを欲しくなる色々な場面を想定し、会社で吸いたくなったらこのアイテム、家でお酒を飲んでいる時に欲しくなったらこのアイテムと言う感じで時と場合に合わせたアイテムを複数用意しておくことが大事かと・・・
やっぱり、禁煙で一番辛いのが最初の1カ月。
この1カ月で禁煙が成功するかどうかの6割から7割くらいは占めるのではないでしょうか。
実際、この1カ月はとてもつらかった。
毎日20本は吸っていたタバコ。
このタバコがいきなりなくなってしまうことで、余ってしまう時間への戸惑い。
お酒を飲む際のタバコが無くなったことのさみしさ。
今思えば、禁煙の辛さは禁煙を始めて1カ月に凝縮されていると思います。
1カ月をクリアできればもはやこっちのもの。
やはり、身体からニコチンが抜け、脳がニコチンが無い状態に慣れてくるとタバコへの欲求が減ってきます。
禁煙を始めて1週間くらいはタバコを吸いたくなったら、その「吸いたい!」という気持ちが30分くらいはあったものが、ニコチンが身体から抜けてくると20分になり、さらに10分になり・・・1分、30秒、10秒、と短くなって最終的には0となる感じ。
さらに、生活スタイルも、禁煙状態の過ごし方をだんだん身に付け、それが常態化してきます。
2カ月、3カ月と続けてくると、もはや禁煙していることが普通。
と言うか、2カ月、3カ月目にもなれば今度は
「いままで禁煙してきたのに、ここで吸ってしまうと、いままでの努力はなんだったの」
と、今までの禁煙の努力がもったいなくなってきます。
さらに、体調の変化も感じるようになってきます。
呼吸が楽になり、禁煙の効果を感じ始めます。
4カ月、5カ月ともなると、人の煙が嫌になってきますね。
嗅覚がもとに戻り始めるせいなのか、臭いを良く感じるようになり、人が吐き出すタバコの煙がとても嫌なものに感じ始めます。
半年もたつともう、禁煙状態というのも通りこし、これがもはや「普通状態」となります。
ここまでくると、全然平気。
実際、半年過ぎると苦痛のようなものは感じなくなります。
でけど、今でもですが「タバコを吸う夢」は時々見たりしますね。
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タバコとはいったいなんだったか
私にとって「タバコとは何だったのか?」と考える。
いま私は40代のおっさんなのだが、私がまだ20代の頃のドラマや映画の主人公はカッコよくタバコを吸っていました。
ハードボイルドの小説の主人公も、すべて喫煙者だったと思います。
拳銃から出る硝煙と、タバコの紫煙は男の香り。
まさに、タバコは強い男のアイテムでした。
その憧れと、スタイルに憧れタバコを吸い始めたものです。
ですので、若いころはタバコの味より銘柄にこだわって吸っていましたね。
それに、あの頃は普通に会社の事務机の上に灰皿が置いてあり、タバコを吸いながら仕事をしていたように記憶しています。
タバコのCMもテレビに流れ、F1の車体にもタバコの銘柄が大きくプリントされていました。
ですが、20年たった今その様相は180°変わりました。
今では、タバコを吸わないことがオシャレ・・・オシャレを通り越して普通。
喫煙者のヒーローは姿を消し、もはや悪役。
街中や公共施設、駅などではもはやタバコを吸うスペースさえありません。
世の中変われば変わるものですね。
私にとってタバコとは、「時代」そのものですね。
タバコにもいろいろと思い出がありますし、いまでもハードボイルドの主人公やアクション映画の主人公のタバコを吸う姿はカッコイイと思います。
でも、今では難しいでしょうね。
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喫煙者との接し方
禁煙を始めてある程度たつと、喫煙者のタバコの臭いが気になります。
今までさんざん自分も吸っていたくせに、タバコの臭いがクサくて。
自分も今までこうだったのかと反省する面もあるのですが、現在進行形でタバコを吸っている人にある種の嫌悪感をいだく自分を感じます。
自分の薄情さもどうかと思いますが・・・
パチンコ店や居酒屋などでの他人なら少々嫌な顔をしているところを見られてもいいのですが、会社の同僚などでは人間関係が微妙になります。
禁煙者は喫煙者の気持ちもわかるし、非喫煙者の気持ちもわかるし・・・微妙な位置ですね。
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これから気を付ける事
「タバコは身体に害をもたらし、禁煙者は精神に害をもたらす」
これは、なんかで見た喫煙者の禁煙者に対する弁です。
もっともだと思います。
たしかに、禁煙者は喫煙者に対して
「おまえもタバコを辞めた方がいいんじゃない」
「今時、タバコははやらないよ」
「タバコ代がもったいなくない」
「体に悪いよ」
などなど、禁煙を勧めたがります。
かくゆう、私もそうゆうところがあります。
喫煙者はだれしも
「出来る事ならタバコを辞めたい」
と、少なからず思いながらタバコを吸っています。
私もそうでした。
さらに、そう思っているところを、チクチクといじられるのを嫌います。
それも十分に解っています。
でも・・・いい事って、人に薦めたいと思うじゃないですか。
と言う部分は建前で、自分と同じ苦しみを味合わせたいという気持ちの方が強いのかな。
ひとまず禁煙に成功はしましたが、先の喫煙者への接し方にも書きましたが、今からはその接し方が一番の問題ですね。
タバコと一緒に友人までも無くしてしまうようなことにならないように注意して行きたいと思います。