意外と知らない「あくび」がでる理由。
なんで「あくび」が出るのでしょうか?
そんな「あくび」の驚きの効能とは?
●「あくび」の現在
何気なく出てしまう「あくび」ですが、意外なことに、現時点では「あくび」が発生する原因や生物学的意義は解っていません。
なぜなら、詳細な調査を行った人が誰もいないからです。
遺伝子レベルで人の身体の解明が進んでいるというに「あくび」の謎が解っていないとは驚きです。
そんな、「あくび」ですが、その謎を解明することで、不眠症患者の治療などに役に立つのでは?と言われているそうです。
画像引用:http://jin115.com/archives/52094198.html
●「あくび」がでる理由あれこれ
①脳を刺激する説
血液の循環が悪くなると脳への酸素供給量が減ります。
「あくび」は呼吸運動の一種ですが、脳への酸素不足を回避しようとして「あくび」がでると言います。
脳の動きが鈍くなったら、空気を深く吸い込み、新しい酸素をたくさん補給して脳を活発にするという効果が「あくび」にはある・・・・という説。
②体温調節するため説
ある研究では気温が体温を超えるような環境では、人はあまり「あくび」をしないという事が報告されているそうです。
つまり、「あくび」による体温調節の役割があるという理論を裏付ける証拠となるというのです。
脳は人の身体のなかでもエネルギーの消費が多く、熱をたくさん排出する器官です。
その脳の一部が過熱しすぎて働きが低下すると脳から命令が下り「あくび」をだして冷たい血液を脳に送り込んで冷やすと考えられる・・・・という説。
③リラックスするため説
「あくび」をすると、心と身体の緊張がゆるんでリラックスでき、頭がかえってしゃきっとすると言います。
また、ストレスなどで過度に緊張した時にも「あくび」が出やすいのは、緊張をゆるめることで覚醒を促す行動だと考えられる・・・・・という説。
④疲れ目・ドライアイを防止するため説
「あくび」をすると、たいてい涙がでます。
「あくび」をすることによって顔の筋肉が動いて涙腺を刺激するからです。
背伸びあくびを続けただけで目の疲れやすさが改善されて、疲れ目・ドライアイ特有の実用視力の低下がほとんど見られなくなる・・・・・という説。
画像引用:http://www.brain-studymeeting.com/
●「あくび」はなぜ伝染するのか?
「あくび」には伝染しやすい順番があり、伝染に重要なのは「あくび」をする人同士の関係の深さであるといいます。
親族、友人、知人、まったくの他人の順にうつりやすく、感染速度は、友人、親族、恋人、そして他人の順に速くなるといいます。
●「あくび」をとめる方法
「あくび」は生理的に必要だとわかっていても、会社の会議や学校の授業中にはなかなか出せないものですね。
そんな時に役立つ「あくび」をとめる方法。
・「あくび」がでそうになったら上唇をなめる。
・舌で前歯の裏を押し付ける。
・「あくび」がでそうになったら意識的に深呼吸をする。
画像引用:http://www.akt-blog.com/blogcategory/%E5%81%A5%E5%…
●「生あくび」には要注意
「生あくび」は、脳の病気の症状の一つとして知られています。たとえば、脳梗塞や、脳出血、脳腫瘍などの病気は、「あくび」を症状の一つとしています。
●まとめ
人は一生に24万回「あくび」をすると言われています。
そんな「あくび」ですが、いまだにメカニズムや効能は解っていないという驚きの事実。
ですが、「あくび」は人の重要な器官である脳と密接に関係しているという説がありましたが、意外と重要な生理現象のようです。
それが、本当であれば、「あくび」が出るときは脳がピンチの時なので、遠慮せずにどんどん「あくび」をしないと、命にかかわるかも。
一刻も早く「あくび」が解明されることを祈るばかりです。
画像引用:https://www.youtube.com/watch?v=DRJQdQ83R5c