脂質異常症要再検査。
こう健康診断書に書かれている方、意外に多いはず。
特に40代の中年世代では・・・
そもそも、脂質異常症ってなに?
LDLコレステロールってよく耳にするけど・・・・
そんな脂質異常症の素朴な疑問から、筋トレによる意外な対処法まで。
LDLコレステロールによる脂質異常症は筋トレで改善。
筋トレによる驚きの3つの効果!!
目次
そもそも脂質異常ってなに?
脂質異常症とは血液中に含まれるHDLコレステロール(俗にいう善玉コレステロール)が基準値よりも低い状態。
言い換えると、中性脂肪(トリグリセライド)やLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が基準値よりも高い状態のことを言います。
有病者の割合は、成人で20%以上にも及ぶと言われています。
(脂質異常症の診断基準値)
高LDLコレステロール血症
LDLコレステロール≧140mg/dL
低HDLコレステロール血症
HDLコレステロール<40mg/dL
高トリグリセライド血症
トリグリセライド≧150mg/dL
脂質異常症になる主な原因として、食習慣や運動不足、これらによる肥満などがあげられます。
脂質異常症はいわゆる「ドロドロ血」なので、これを放っておくと動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳梗塞などの血管系の病気になりやすく、中性脂肪が多いと急性膵炎を起こしたりします。
食事の改善だけではコレステロールは減らせない?
日本動脈硬化学会が発表した、最近のコレステロールに関する研究結果では
「高値となった血中LDLコレステロール(悪玉コレステロール)を減らすためには、生活習慣、運動、食事など包括的に修正することが大切であり、コレステロール摂取のみを制限しても改善はほとんど期待できない。」
としています。
つまり、食事制限だけをしていてもコレステロールを減らすことは出来ないという事になります。
脂質異常を改善するための運動量とは?
HDLコレステロールを増加させることができる運動・身体活動の最低条件として、1週間に合計120分間の運動を行うか1週間に合計900kcalのエネルギーを消費する身体活動を行わなければならないとされています。
少なくても、週に3日以上、運動量は30分以上、強度は最大酸素摂取量の約50%の有酸素運動を心がけましょう。
脂質異常を効果的に改善する筋トレ
脂質異常症を改善する運動として動脈硬化性疾患診療ガイドラインでは以下の運動種目・時間・強度・頻度を推奨しています。
(運動種目)
ウォーキング(速歩)・ジョギング・水泳・自転車・社交ダンスなどの有酸素運動。
(時間・頻度)
出来れば毎日、1日30~60分程度、または週に合計180分以上の運動。
(運動強度)
最大酸素摂取量の50%程度、中程度「ややきつい」と感じる程度であり、心拍数が安静時の1.5倍程度(100~120拍/分)の運動強度。
血中脂肪レベルを改善させるにはこれらの運動を数カ月以上継続することが必要です。
1回の運動だけでは効果は全くありません。
また、運動をすればエネルギーを消費することができ、食事から摂取した脂肪分が体内に蓄積しにくくなるので、中性脂肪値を下げることにつながります。
運動によって「リパーゼ」という酵素が活性化され、脂肪の流れを良くすることが解っています。
筋トレを行うことによって期待できる効果としては
①体内の脂肪が分解される。
②脂肪が分解されると同時に血中における「善玉コレステロール」が増えて「悪玉コレステロール」を減らすことができる。
③「リパーゼ」が活性化し脂肪の流れを良くする。
コレステロールと筋トレの意外な関係
テキサスA&M大学 健康キネジオロジ学のスティーブン・リーチマン助教授の研究結果によると
「低いコレステロール値を持っている人は運動を積極的に行っても筋肉がつきにくい」
「コレステロール値が高い人ほど筋肉量が増大する」
とされています。
筋肉をつけるには、ある程度のコレステロールが必要とされコレステロールは体に悪い事ばかりではないようです。
あとがき
昔は「高脂血症」と言われていた「脂質異常症」。
周りをみますと、結構これで引っかかっている人が意外と多くいますね。
体型も様々で、なにも太っているからなる病気でもないようです。
結局は、運動不足に起因していると思われます(あくまで素人考えですが)。
生活習慣を改善するための運動は、ハードなものを選ぶ必要はなく、なるべく酸素を多く取り込み、適度に全身の筋肉を使うものであればどんなものでも構わないようです。
あくまで、継続を目標とし、運動を習慣づけていきましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。