耳垢はただの不純物ではありません!耳垢の意外な真実とは?

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耳垢・・・・たまに耳糞などと呼ばれ不要のものだと考えられている耳垢。

そんな耳垢の意外な効果とは?

これを知ることで、耳垢を見る目が違ってくること間違いなし。

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耳垢ができる原因

外耳道の耳垢線というところから出る粘り気のある分泌液と空気中のほこり及び空気中のばい菌、皮膚の残骸などが固まったものです。

なので、耳垢には空気中のほこりだけではなく、体から出る分泌液も混じっています

小さい子どもなどは新陳代謝が活発なせいか一カ月くらいで耳垢が蓋みたいにできる場合もあるそうです。

耳垢の意外な効果とは?

①空気中のバイ菌やゴミを耳の中に入れない

空気中の細かいゴミやばい菌類を耳垢に吸着させ耳の奥への侵入を防いでいます。

②細菌の繁殖を抑える

耳垢は弱酸性であり殺菌としての役割を果たします。

また、耳垢には溶菌酵素と呼ばれているリゾチーム、病原菌の毒素を中和させる作用があるIgG、病原体の感染予防に効果があるIgAなどが含まれています。

これらの効果で、耳の中での細菌の繁殖を抑えています。

③皮膚の保護

耳垢には耳の中の皮膚保護や鼓膜の保護の役割もあります。

また、耳垢には脂肪成分も含まれているため皮膚を保湿する効果もあります。

④防虫効果

意外なことに耳垢には防虫の効果もあります。

虫の多い地域、虫の多い季節などでは普通に外耳道に虫が入って耳鼻科の診察を受ける人がいるそうです。

これらの人に共通することは、耳垢がないことだそうです。

耳垢はその成分だけではなく物理的にも虫の侵入を防ぐ効果があります。

耳垢は掃除した方がいいのか?

上記で示した通り、耳垢は単なるゴミただの不純物ではありません。

そんな、耳垢の掃除について、お医者さんはどう考えているのでしょう。

お医者さんに聞いた耳かきについてのアンケートがあります。

※医師専用コミュニティサイト「MedPeer (https://medpeer.jp/)」より

耳かきは適度にした方が良い・・・・79%

耳かきはしないほうがよい・・・・13%

・その他・・・・5%

・耳かきは積極的にした方が良い・・・・3%

という結果が出ています。

(耳かきは適度にした方が良い)の意見

・耳垢が溜まりすぎると外耳を閉塞し、それが難聴の原因ともなるので外耳を傷つけないように適度に耳かきをするべき。

・難聴や異音を訴えて耳鼻科で診察を受けたお年寄りを経験しているので適度に取ったほうがよい。

・回数よりやり方の問題。

(耳かきをしないほうがよい)の意見

・外耳道自体に自浄作用があるため、通常は必要ありません。耳垢栓塞や外耳炎のリスクもあるため、できる限り耳かきはしない方が良い。

・本来は外耳道には自浄作用があるのでしないほうが良い。溜まりやすい人は時々いるがそういう人たちの耳垢は素人では取れない。

などなど・・・・お医者さんでも意見が分かれるところです。

耳垢は認知症の原因?

認知症の患者が耳垢の掃除をしたら話しかけに返事をするようになったり、認知機能が改善されたという話もあります。

耳垢が溜まったことにより聴力が低下し、会話が難しくなります

会話をしなくなると脳への刺激が減少し認知機能の低下につながります

外耳道には耳垢を外へ押し出そうとする自浄作用がありますが、加齢とともにこの機能が衰え上記の悪循環を生み出してしまう原因ともなりえます。

耳垢とワキガの関係

耳垢が湿っている人はワキガが多いと言います。

それは、ワキガの原因である「アポクリン線」が関係しています。

「アポクリン線」とは汗が出る汗腺の一つでワキガの人はこの汗腺を多く持っています。

通常の人は耳の中に汗腺が無いため耳垢が湿ることはありませんが、「アポクリン線」を多く持つ人は耳の中にアポクリン線を持っている場合があるので耳垢が湿っています

まとめ

・耳垢には耳の内部を守るための様々な機能がある。

・耳垢の掃除に関してはお医者さんでも意見が分かれる所。

・耳垢は認知症の原因となりえるため、老人にはこまめな耳かきが必要かも。

・耳垢が湿っている人はワキガの可能性がある。

耳垢一つでもいろいろな作用があるのですね。

ただの、不純物かと思っていましたが、意外と奥が深いものです。

デリケートな耳の中の皮膚を守るためにある耳垢を摂り、デリケートな部分に硬い棒などを突っ込み皮膚に傷をつけてしまうと病気の原因となりえる。

欧米などでは“外耳道に物を入れるなんてもってのほか!”とガイドラインに記されていて、耳掃除を禁止してるとかしてないとか。

しかし、しないことによっての弊害もあるという事もあります。

いやーーー耳垢って奥が深いですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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