血栓を溶かしサラサラ血を手に入れよう血管の病は万病のもと

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血栓、血栓とはよく聞きますが、いったい血栓ってなに?

そんな疑問に答えます。

心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす血栓の正体とその溶かし方とは。

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血栓とは

血栓とはいったい何なのでしょう?

「心筋梗塞」や「脳梗塞」などの話になると必ず登場するのが「血栓」です。

血栓とは簡単に言うと「血の塊」です。

人は転んで皮膚をすりむいたりすると血が出てきて傷を覆います。

その血はやがて傷を覆うように固まり、かさぶたを作ります。

これと同じように、血管内で血管が傷ついたりすると、そこを修復しようとして血が固まりかさぶたを作ります。

これが「血栓」と呼ばれるものです。

血栓は血管が破れたり傷ついたりした場合そこを修復するので必要不可欠なものであると言えます。

ですが、健康的なサラサラの血液であればこのかさぶたは自然に剥がれ流れていき問題はないのですがドロドロの血液であればこのかさぶたは剥がれずそのまま残ってしまい、血流を阻害します

血流が阻害されると細胞に栄養素が運ばれず壊死してしまいます。

血栓が心臓の近くの血管の中で発生すると「心筋梗塞」が起こり、脳の血管に血栓ができると「脳梗塞」が起こります。

血栓ができるメカニズム

血栓は血管内に出来るかさぶたと言いましたが、どのようにしてこのかさぶたが出来るのでしょうか?

①血管の損傷

血管が血圧の影響や異物、ドロドロとした血液によって損傷し出血します。

②止血(凝固系の働き)

損傷した部分に血液(主に血小板)が粘着及び凝集し止血を始めます。

③凝固

血小板だけの修復では不十分なので「フィブリン」という線維素が血小板を上から覆います。これがかさぶた=血栓となります。

④血管の修復

フィブリンを足場にして血管の損傷個所は完全に修復されます。

⑤線溶(せんよう)系の働き

血栓=かさぶたが血管にくっついたままだと血流を阻害しますので、この血栓を溶かす作用が働きます。

この血栓を溶かす作用のものを「プラスミン」と言います。

以上が正常な血栓の流れと言えます。

血液の成分のバランスが適切に保たれている場合は凝固系と線溶系のバランスが保たれているため問題はありませんが、食生活や生活習慣の乱れによってコレステロールや脂肪値の高い、いわゆる「ドロドロ血」の場合は先の凝固系の働きを強め、線溶系の力を弱めてしまい「血栓ができやすく溶けにくい」体質となってしまいます。

血栓症の3タイプ

「血栓症」とは血栓ができその血栓が原因で血管を詰まらせて起こる疾患の事を言います。

この血栓症は3タイプに分類されます。

タイプ1

生活習慣病を背景にした血栓症です。

このタイプの予防は肥満や高血圧、糖尿病、脂質異常などの症状を改善していくことが肝心です。

すでに発症している人は病気の改善に努め、予備軍である場合は適度な運動、バランスの良い食事を心がけ生活習慣の改善に努めましょう。

また、喫煙は血管内の炎症を起こりやすくしますので禁煙をお勧めします。

タイプ2

高齢者に起こりやすい血栓症。

60歳以降の10%以上が起こると言われる心房細動によって血栓ができやすくなります

ですから、健康診断などで定期的に心電図検査を受け心房細動の有無を日ごろから確認することが大切です。

タイプ3

環境によって生じる血栓症。

長時間同じ姿勢のまま動かなかったり、水分の不足によって血がドロドロになったりして起こる血栓症、いわゆるロングフライト症候群。

長時間同じ姿勢でいることを避け適度に体を動かし、こまめに水分を補給しましょう。

血栓を自然に溶かすには?

(血栓を溶かす食べ物)

・納豆(ナットウキナーゼ)

納豆に含まれるナットウキナーゼには血栓を溶かす効果があります。

(血栓を溶かす飲み物)

・コーヒー

コーヒーには血栓を作りにくくし脳梗塞や心筋梗塞を防ぐ効果があります。

(血栓を溶かす運動)

・有酸素運動

軽いジョギングなどの有酸素運動をすることで血管内の内皮細胞が整列して血流が良くなります。

すると、血管を広げる一酸化窒素(No)が多く出ます。

血管が広がることで血圧が安定して血管を傷つけにくくなります。

血栓の治療法

・ワーファリン

ワーファリン(Warfarin)は抗凝固薬と呼ばれていて、血栓ができるのを予防したり治療したりします。

ですが、その効果は個人差が大きいため一人ひとりに適した投与量を決める必要があります。

・パナルジン(塩酸チクロピジン)

血小板の働きを抑える薬。

現時点でほとんどの場合まずこの薬が使われていると言います。

しかし、副作用が強く1999~2001年の2年間に34人の死亡例が報告されているそうです。

・ウロキナーゼ

ウロキナーゼは血栓を溶かす薬で、飲み薬ではなく血管内に直接注入します。

脳梗塞を対象とした治療の場合、治療が早ければ早いほど良い結果が期待できると言います。

ですが、血栓だけではなく、血管も溶かしてしまう場合もあるため、内出血による弊害が心配されています。

あとがき

血管の修理をしてくれる「血栓」。

いい奴と思いきや、その裏の顔は心筋梗塞や脳梗塞の原因となる悪い奴。

ですが、血栓が悪い訳ではなく、現代人の生活習慣の変化が血栓を出来やすい体質に変化させたと言っていいでしょう。

高脂血症や肥満で悩んでいる人も多いでしょう。

血圧が高い人。

タバコを吸う人。

運動をしない人。

これらはすべて血管に悪い事ばかり。

あと、過度のストレスもいけないそうです。

心筋梗塞や脳梗塞は、あっという間に人の命を奪う怖い病気。

気になる方は今すぐに自分の血栓と向き合ってみては?

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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