“いつまでも若くいたい”とは誰でも思う事。
若さを保つために、まずは腸内から変えてみませんか?
驚きの臓器「腸」の意外な真実とは。
腸のはたらき
腸の主な働きをまとめると
①消化:食べ物の最終消化と腸内細菌による分解を行う。
②吸収:分解された栄養素や水分を吸収する。
③排泄:蠕動運動により不要な老廃物と毒素を便として排泄する。
④免疫:免疫細胞が集中していて常に外敵菌から守っている。
となっています。
また、腸は“第二の脳”と呼ばれていて脳から独立して活動できる唯一の器官です。
腸は人が睡眠を取っている間も人の意思や脳からの指令とは関係なしに自分の判断で活動しており、その活動が人の健康を支えています。
意外かと思われるかもしれませんが人が母親の胎内で形つくられる時、最初に作られるのは脳ではなく腸だと言います。
それだけ、腸は人にとって大切だと言えます。
免疫力から見ても免疫細胞の約7割は腸に集中していて、有害な細菌やウィルスなどは腸で除去しています、人の身体を守っているのは腸なのですね。
その他にも、セロトニンは、腸が約90%作り出しています。
この、セロトニンは別名“ハッピーホルモン”と言われ、人の精神を安定させる働きがあります。
腸内フローラ
腸内には600~1000兆個の腸内細菌が住んでいます。
その種類の数は100~500種ともいわれ、重さにすると約1kgにもなるそうです。
その、腸内細菌は腸壁にびっしりとお花畑のように種類ごとに分布し、腸内フローラ(腸内細菌叢)と呼ばれています。
腸内フローラは、生まれた時の環境などによりその人独特のフローラが出来上がると言われています。
腸内フローラは大きく分けて3つに分類できます。
①善玉菌:人に有益な働きをする
ビフィズス菌、乳酸桿菌、乳酸球菌など
②悪玉菌:人に有毒な働きをする
ウェルシュ菌、ブドウ球菌、ベーヨネラなど
③日和見菌:悪玉にも善玉にもなりうる菌
大腸菌、バクテロイデスなど
善玉菌は野菜や果物が大好きで、これらを発酵させて有益な物質を作り出します。
(善玉菌が作る有益な物質)
・ビタミンB
・酢酸
・酪酸
・プロピオン酸
・乳酸
さらに、腸内を弱酸性に保ち、悪玉菌の繁殖を抑制したり、蠕動運動を活発にさせ有害物質を体外に速やかに排出させる効果があります。
それに反して悪玉菌は脂肪や肉が大好きで、これらを腐敗させ有害な物質を作ります。
(悪玉菌が作る有害な物質)
・コレステロール代謝物
・二次胆汁酸
・フェノール
・アンモニア
・アミン
・インドール
・硫化水素
・スカトール
さらに、悪玉菌が増えると日和見菌までその働きに加担してしまいます。
これらの腸内細菌は互いに拮抗して共存していますので、善玉菌が増えると悪玉菌は減少し悪玉菌が増えると善玉菌が減少するというバランスの上になりたっているので、悪玉菌だけを取り除くことは出来ません。
つまり、つねに善玉菌優位の腸内環境を作ることが健康に直結します。
ですが、腸内フローラはとてもデリケートで、加齢や薬物の乱用、精神的なストレス、運動不足、偏った食事などでも大きく影響を受けてしまいますのでこれらにも注意が必要です。
腸をきれいにすると
健康な人の腸内細菌のバランスは善玉菌が20%、悪玉菌が10%、残りの70%が日和見菌とされているそうです。
しかし、年齢を重ねると善玉菌は減少傾向にあり腸内のバランスは崩れ、悪玉菌が優位となり腸も加齢とともに老化します。
この腸の老化により、肌も荒れ、体型も崩れてきます。
いつまでも健康で若くあるためには意識して腸を若く保つことが必要です。
便秘で悩まされている人は腸内が悪玉菌優位となり腸の老化が進んでいる可能性が大です。
便は“身体からのお便り”と言われ、臭いのないバナナ状の便がストンと出れば腸内環境は良好と言えます。
また、腸年齢が若い人は脳の老化も進行しにくくなる傾向があるために、腸を若く保つのは自身も若く保つために必要なことなのです。
腸をきれいにする善玉菌を増やす食べ物
①動物性乳酸菌
ヨーグルトやチーズ、乳製品などの動物性乳酸菌には善玉菌を増やす効果があります。
特にヨーグルトに含まれるビフィズス菌は善玉菌を多く含んでいます。
②植物性乳酸菌
納豆やみそ、しょうゆなどの植物性乳酸菌には生きたまま腸内に届けることが出来ます。
また、野菜を発酵させて作った漬物にも腸内の善玉菌を増やす効果があります。
③オリゴ糖を含んだ食べ物
玉ねぎ、ゴボウ、トウモロコシ、アスパラ、バナナなどのオリゴ糖を含んだ食べ物は積極的に取りましょう。
オリゴ糖はビフィズス菌の栄養源となるため善玉菌を増やすためには必要不可欠。
あとがき
腸の偉大さを改めて痛感した次第です。
脳の指令も受けず、また脳より先に作られる器官。
まさに、人の健康を陰で支えているのがこの腸なのですね。
さらには腸内に咲くお花畑腸内フローラ。
1000兆個の細菌群は想像しただけで小宇宙を連想させます。
腸内を健康に若々しく保ち、老化を防ぎましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。